文部省ニユース
—指定統計第15號學校衞生統計—昭和23年度學校身體檢査の結果について(昭和24年4月)
文部省
pp.485-487
発行日 1949年6月25日
Published Date 1949/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200488
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戰前戰後を通じてわが國の學徒の體位はいかに變ぼうしたであらうか。そして現在どんなにあるだろうか。終戰後は徴兵檢査も國民體力法による體力検査もなくなつたので,國民の體位を知る大數の統計としては學校身體檢査の結果が唯一の資料となつた。そこで文部省では昭和23年度から學校身體檢査結果の統計法による指定統計とし,學校衞生統計調査を實施したのである。今回各學校,都道府縣,市町村の關係者の協力により,全學徒1,762萬人のうち1,598萬人の多數に上る學徒の計測檢査の結果がまとまつたので,とりあえずその要點を參考に供する次第である。
第1表は幼稚園から大學に至る學生,生徒,兒童及び幼兒の年齡を通じて身長,胸圍,體重の平均及び標準偏差を掲げ,第2,3,4表はそれぞれ小學校兒童,新制中學校生徒,新制高等學校生徒の平均及び標準偏差を掲げた。最後に參考として明治35年以降3年ごとの全國統計を掲げたがそのうち昭和15年度以降22年度に至る間は全國統計の資料を缺くので掲げていない。第1表ないし第4表の數値によつて身長,胸圍,體重の年齡別,男女別に發育の過程を知ることができるが,この數値を正しく判斷するためには明治以來の各年度別の數値からその位置を知る必要がある。前述のように昭和14年度以降戰時中から戰後にに至る間は全國統計を缺くが幸いに標本調査による資料があるので,全國統計とこの標本調査の結果とをあわせて觀察すると概略次のとおりである。
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