論述
産業衞生の要綱—第1囘
重松 逸造
pp.204-206
発行日 1948年2月25日
Published Date 1948/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200259
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アメリカ合衆國公衆保健局國立衞生研究所産業衞生部編纂
本要綱にのべられている事項は,醫學者,工學者及びその他の産業衞生專門家の過去25年以上にわたる周密な研究と,實際の経驗とに基ずいたものである。 本要綱は實際的である──合衆國内で最も古い大工場の多くは,數年前から本要綱で推奨している方式を採用して,その有益で且つ實際的であり,その上経濟的にも完全なものであることを認めている。すぐれた産業衞生對策を計畫實施することによつて,次のような實際上の結果を得ることができる。(1)疾病,傷害,勞働者異動,贅材損耗の減少,(2)賃金の損失,、疾病費,補償費保險料の減少により勞働者及び使用者のこうむる負憺の減少,(3)全從業員の健康及び能率の増進,(4)綱紀の粛正略言すれば,産業衞生は工場が最大の生産を擧げるための助けとなるものである。
Outline of An Industrial Hygiene Program. Supplement No. 171 to thePublic Health Reports. (United States Goverment Printing Office, Washington: 1943) Prepared by Division of Industrial Hygiene, National Institute of Health, United States Public Health Service.
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