特集 第1囘公衆衞生學會研究發表
第2日目
研究發表
59)最近に於ける名古屋市學童の寄生蟲調査成績
西宮 一
1
1名古屋大學豫防醫學效室名古屋市衞生研究所
pp.53-54
発行日 1947年12月25日
Published Date 1947/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200234
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終戰後の寄生蟲蔓延状況を戰前と比較し,その陽性率の増加の原因に就いて名古屋市學童を對策として調査した。
(1)最近10ケ月間の成績では,檢査人員34133名中有卵者47.78%,蛔蟲卵7.39%で斷然多く,他の寄生蟲は非常に尠い,男女の寄生率を比較すると,1年生では男に有卵者が多い。學年別では。2年生が最も多く,5年生が最も尠い。昭和11年以後毎年の成績を比較すると,昭和15年迄は減少してゐたのが終戰と同時に急に増加した。他都市の成績と比較すると,名古屋市學童は寄生率が低い。十二指腸蟲の寄生率を浮游液で檢査して,9.4%に檢出した。
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