論述
アメリカ合衆國に於ける公衆衞生管理
サムス 大佐
1
1連合軍總司令部公衆衞生福祉部
pp.190-193
発行日 1947年9月25日
Published Date 1947/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200179
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日本公衆衞生學會發會式における講演要旨
公衆衞生上,公衆衞生管理なる概念は絶えず變はるべきものである。交通の發達は利用増加と伴つて,疾病の急速傳播が平行して來たことを銘記せねばならぬ。比較的に孤立して居つた各地方地方に於ける公衆衞生管理方法の適當であつたものが最早施行せられなくなつたことを認めなければならぬ。
過去300年間アメリカ合衆國に發達して來た公衆衞生管理はどの様であつたか,實際に於て北米で疾病管理の第一歩は,1648年マサチユウセッツの移住地となつて居る處の疾病の地方的爆發を管理する企圖であつたのである。然しながら,連邦政府としての第一歩の眞の企ては,1798年になされたのであり,それは米合衆國創建後間もないことであつた。此事は海員に對する醫學的救助を與ふべき法令で,企劃されたのであつた。
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