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前回に続いて,予防医療医の日記風に,今年の夏を振り返ります.まず7月7日は夕方から,ラジオ日経開局60周年記念特別番組「健康力を高めよう!」の収録.働き盛り世代のヘルスリテラシーの向上を目的に,管理栄養士の篠原絵里佳さんと対談形式で健康的な生活のポイントを解説しました(http://www.radionikkei.jp/kenkoryoku/).10日にはさんぽ会月例会,テーマは「グローバル化と口腔保健〜海外法人・外国人労働者の歯科事情と医療費問題」と題して,加藤元氏(日本IBM健康保険組合・歯科医師),島谷和恵氏(住友商事歯科診療所・歯科衛生士)をはじめ,さんぽ会歯科チームの面々と外部講師から,海外出向者や外国人労働者に発生しやすい歯科課題の意外な現実についてお話をいただきました.
12〜13日は,佐々木健学会長のもと,第23回日本健康教育学会学術大会が北海道で開催されました.私は「職域における企業従業員のヘルスリテラシーと生活習慣との関連」について報告しました.特別講演の佐々木芽生氏(ニューヨーク在住で,映画「ハーブ&ドロシーアートの森の小さな巨人」の監督兼プロデューサー)のお話は一見,異分野ながら非常に健康教育的で,人の心の琴線に触れ,感動を与える事実や体験をどう切り取り人に伝えていくかという技術やマインドに心を動かされました.20日は全日本民医連T2DMU40study(暮らし,仕事と40歳以下2型糖尿病についての研究)研究班に参加.全日本民医連の医療機関に通院中の若年糖尿病患者に対し,低学歴や生活保護,非正規雇用やヘルスリテラシーとの関連を示したもので,進行する健康格差への警鐘を鳴らすものです.今回は報告書作成に向けた議論が行われました.
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