映画の時間
—死ぬまで生きよう,どうせだもん.—「0.5ミリ」
桜山 豊夫
pp.795
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200013
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高齢社会を迎えて,介護の問題は公衆衛生上の最重要課題のひとつでもあります.今月ご紹介する「0.5ミリ」は,安藤サクラ演ずる介護ヘルパーのサワが,ひょんなことから,道を踏み外し?いろいろな高齢者と関わっていく映画です.
ある日,主人公のサワは派遣先の家族(木内みどり)から,寝たきりのおじいさん昭三(織本順吉)と一夜を共にしてやってほしいとの依頼を受けます.報酬にひかれたサワは,派遣元のセンターには絶対に内緒という条件で,添い寝を引き受けますが,夜中に昭三が興奮して発作を起こし,たいへんな事態に巻き込まれます.結果としてサワはヘルパーの職を失い,寮からも追い出され,しかもコートを電車に忘れて,寒空のなか,その日の衣食住にも事欠くこととなります.
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