活動レポート
東北大学大学院医学系研究科による東日本大震災被災者支援の試み―地域保健支援センターの活動
中原 篤史
1
,
柿崎 真沙子
1,2
,
佐藤 眞理
3
,
佐藤 紀子
1
,
平野 かよ子
1,4
,
押谷 仁
1,5
,
辻 一郎
1,2
1東北大学大学院医学系研究科地域保健支援センター
2東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野
3東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス看護学分野
4東北大学大学院医学系研究科国際看護管理学分野
5東北大学大学院医学系研究科微生物学分野
pp.416-420
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102743
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はじめに
東北大学大学院医学系研究科は,2011年3月11日の東日本大震災によって壊滅的被害のあった宮城県内の各地域の保健衛生システムの復興に向けた支援を主たる目的として,地域保健支援センターを創設した.同センターでは,9つのプロジェクト・チームが,様々な取り組みを宮城県内(仙台市若林区,石巻市牡鹿地区,雄勝地区,宮城郡七ヶ浜町)で行ってきた.例えば,被災者健康診査の受診者は,石巻市雄勝地区980人,牡鹿地区955人,網地島地区197人,仙台市若林区823人,宮城郡七ヶ浜町1,871人で,合計4,826人であった.本稿では地域保健支援センターの取り組みについて,昨年度の活動とそのまとめを振り返りながら,センターの概要を紹介したい.
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