ジュネーブからのメッセージ
日本人初のWHO事務局長(第四代)中嶋 宏先生を悼む
中谷 比呂樹
1
1WHO事務局
pp.256
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102697
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第3回の本稿を準備している最中の1月26日に,引退先のフランス国ポアチエ市から,日本人初のWHO事務局長であられた中嶋 宏先生の訃報に接したので,若き公衆衛生関係者のために先生の等身大のお姿を描いてみたい.
中嶋先生は1928(昭和3)年生まれで享年84歳.東京医科大学御卒業後,渡仏され,その後も,基本的に海外で生きそして仕事をされ,「最後はフランスの土に帰りたい」と遺言された,芯からの国際人でありました.留学中は,精神薬理を研究され,科学への興味は晩年まで尽きませんでした.WHO退職後はフランス医学および薬理学アカデミー終身会員として,様々な今日的な課題に関心と発言を続けておられました.
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