連載 講座/健康で持続的な働き甲斐のある労働へ─新しい仕組みをつくろう・10
危険有害な労働環境の現状と今後の改善方策
久永 直見
1
1愛知教育大学保健環境センター
pp.65-68
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102642
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日本の労働災害は,いまなお多数発生している.その背景には,危険有害な労働環境の改善が十分でないことがある.
本稿では,現在の労働災害の発生状況を概観し,次に改善すべき課題を示す.具体例として,保健衛生業における腰痛,建築業における粉じん・騒音・手腕振動,印刷業における胆管がんを紹介する.その上で,今後の改善方策として,日本学術会議提言が指摘した事項とともに,学校教育に安全衛生を組み込むことの重要性を述べる.
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