連載 災害を支える公衆衛生ネットワーク~東日本大震災からの復旧,復興に学ぶ・7
長期派遣総括保健師の役割
佐々木 亮平
1
,
岩室 紳也
2
,
日髙 橘子
3
1日本赤十字秋田看護大学看護学部看護学科
2公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
3名古屋市緑保健所保健予防課
pp.805-809
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102557
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長期派遣の必然性
1.被災地の長期派遣に対するニーズ
佐々木が被災5日目に現地に入った時点で,マンパワーを失った陸前高田市がこれから直面する課題は既に明白であった(表1)1).そのため,地元保健所も含め,他の自治体から,長期(年単位)かつ現地のニーズに合わせて伴走しながら統括・調整の役割を担える保健師の派遣を求めざるを得ないと考えていた(表2)(ただし,当時の現地には表2のような形に思いをまとめる余裕はなかったため,佐々木が代弁する形で作成し,名古屋市側に提示した).
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