予防と臨床のはざまで
東京都がん検診推進サポーター講演会
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.232
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102379
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1月27日に行われた「東京都がん検診推進サポーター講演会」に,演者として参加しました.2人に1人ががんに罹患する時代,働き盛りの従業員のがんを予防するために「職場におけるがん検診受診率向上対策」をテーマに,講演とパネルディスカッションが行われ,160名以上の企業の人事総務スタッフ,健保組合の保健事業担当者,自治体関係者らが参加しました.
まず私から「働き盛りの5大がん予防:企業と健保ができること」と題して,①5大がんの動向,②5大がん検診の概要,③がんと生活習慣についてお話しし,Premature death(早すぎる働き盛りの死)を防ぐために,健保と企業が従業員や被保険者の健康を守るためにどのように連携できるか,という話題提供をしました.乳がん検診の受診率が検診バスの導入で劇的に変わる事例や,事業所の分煙・全面禁煙化の取り組みの事例などを紹介し,健康な社員と職場を作るために,職場のヘルスプロモーション活動を通じて,働く人のヘルスリテラシー(Health Literacy)を高めることが重要とお話ししました.
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