連載 トラウマからの回復─患者の声が聞こえますか?・12
虐待のかたち・上
永田 剛
1
,
麻生 英子
1
1NPO法人JUST(日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン)
pp.231-234
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102059
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今回は,本連載の主旨には必ずしも一致しないケースをあえて取り上げました.ご登場いただく永田剛さんは,トラウマから回復したとは言い難く,今もなお苦しみの只中にいます.彼は一見,何不自由のない家庭に育ち,身体的な虐待や育児放棄を受けたわけでもありません.しかし,幼少期から日常的にさらされた母親の監視,過剰な介入,父親の怒号により,「普通に息をすることすら許されていなかった」と彼自身が述懐するほどのストレス下で育ちました.
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