連載 路上の人々・12【最終回】
老いの涙
宮下 忠子
pp.1059
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101985
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公園の木々がざわめき,北風が吹き抜けていく.松男さんは,植え込みの柵の側の石の上にしゃがみ込んで震えている.老いていく自分を投げ出すように.
彼と私は長い付き合いだ.
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