特集 がん予防
扉
pp.885
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101683
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21世紀もまもなく10年目を迎えます.保健医療の分野では,この10年で「がん」の存在感が一層高まりました.平均寿命の伸びも影響していますが,一生涯のうちで日本人の2人に1人ががんに罹り,3人に1人ががんで亡くなる時代を迎えているのです.
このような中,わが国では「第3次対がん10か年総合戦略」(2004~2013年)が展開中です.この戦略は,「がんの罹患率と死亡率(いずれも年齢調整指標)の激減」を目標の1つとしています.これに同調して2007年4月施行の「がん対策基本法」においても,「国および地方公共団体は,…がんの罹患率及びがんによる死亡率の低下に資する事項についての研究が促進され,…その成果が活用されるよう必要な施策を講ずるものとする」(第18条)と定め,国および地方公共団体に対して,がんの罹患率と死亡率の減少につながるような研究および予防施策の推進を強く求めています.
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