連載 パートナーシップ時代の国際保健協力―これから国際保健協力を志す若者への10章・2
洞爺湖サミットに見る国際保健問題
江浪 武志
1
,
武井 貞治
2
,
中谷 比呂樹
3
1WHO(世界保健機関)本部総務局
2国連合同エイズ計画モニタリング
3WHO(世界保健機関)事務局
pp.893-897
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101443
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第1章においては,国際保健の枠組みに起こっている,地殻変動とも言える変化について説明した.今回は,この国際保健の枠組みが実際にどのように機能しているかについて,日本が議長国を努めたアフリカ開発会議(TICAD)とG8北海道洞爺湖サミットを例にとって説明したい.
本稿では,まず,TICADおよびG8サミットの概要と成果を説明し,次に,今回のG8北海道洞爺湖サミットの成果文書である議長宣言に至るまでの検討の経緯で明らかになった,外交上の国際保健の位置付けと,この舞台における主要なプレイヤーについてのイメージを持っていただくことを目的としている.
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