連載 PHNに会いたい・12
―広島県三次市・神石高原町―文学散歩・八月のヒロシマ~保健師と“ぶれない私探し”
荘田 智彦
,
新谷 奈美枝
1
,
堀江 美智恵
2
1三次市地域包括支援センター
2神石高原町保健福祉センター
pp.661-667
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101387
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「広島県市町村保健活動協議会」が10周年を迎えました.昭和62(1987)年5月に結成された前「広島県市町村保健婦研究協議会」は平成10年5月,保健師だけでなく栄養士,理学療法士,事務職員など地域保健福祉活動に携わる保健技術職員等と「広島県市町村保健活動協議会」と改組され,多職種協働,連携の保健活動を推進してきたと聞いています.さて,この5月,その結成10周年の大会で記念講演をお引き受けしました.
私に与えられた演題は「今,あらためて『私たちの保健活動』を考える~ぶれない私探し~」というものでした.題をいただいたとき,すぐ頭に浮かんだのは,「時流に流される」「風化のままに」ということでした.行政職の依って立つべき法律制度と機構組織がこれほどめまぐるしく変動しては,「ぶれないで」と言うほうが難しい10年だったとも言えます.これは広島だけでなく,全国の保健師の中にある共通の内的要求ではないかと思いました.
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