特集 たばこ研究
扉
pp.521
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101353
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2003年5月の健康増進法(第25条:受動喫煙対策)の施行から5年を経過しました.2005年2月には「たばこ規制枠組み条約(FCTC)」の発効などもあり,わが国の「たばこ対策」は着実に加速しました.これとともに,喫煙行動の実態,受動喫煙対策,喫煙防止教育および禁煙治療などに関する研究も盛んになり,その成果が数多く報告されています.
しかしながら,ヘルスプロモーションの観点からたばこ規制政策を展開している国々と比べて,わが国のたばこ対策には課題が多いのも事実です.たとえば,価格政策が不十分なこと,アクセス政策が遅れていること(たばこ自販機が今でも全国に40万台以上設置),広告規制や警告表示が甘いことなどが指摘されています.このような環境の中で喫煙防止教育や禁煙治療が行われ,その効果の評価に関する研究を行っているのが,わが国の実情です.
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