特集 ノロウイルス―ウイルス性下痢症
扉
pp.971
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101199
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2006~2007年の冬季,感染性胃腸炎が全国的に大流行し,その原因としてノロウイルスが疑われました.ノロウイルスは,従来二枚貝による食中毒の原因と考えられていましたが,現在では二枚貝以外の食品による食中毒の病因物質となることが明らかになっています.さらに,食中毒ではなく感染性の胃腸炎を引き起こすことも明らかになっており,様々な施設において感染性胃腸炎の集団発生の原因となっています.
今回,近年の冬季の胃腸炎の主役となってきた感のあるノロウイルスに焦点を当て,食中毒としてのノロウイルス,感染性胃腸炎としてのノロウイルスの,それぞれの性状,特徴を知り,施設や家庭での予防指導に役立てるため,特集を企画してみました.
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