海外事情
高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)最前線―タイの現状と今後の課題
金森 サヤ子
1
,
神馬 征峰
1
1東京大学大学院医学系研究科国際地域保健学教室
pp.439-442
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101062
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高病原性鳥インフルエンザA(Highly Pathogenic Avian Influenza A:HPAI)のヒト症例数は,全世界で2006年8月までに241件に及んでいる.そのうち死亡者数は141件である.タイではこれまでに24件(うち16件のHPAI症例が死亡)が報告されている.ベトナム,インドネシアに次いで多い数である1).筆者らは,2006年7月から8月の間,保健省,教育省,およびこれまでにHPAIの症例が報告されているスパンブリ県を訪問し,タイにおけるHPAIの現状および対策を調査した.
本稿ではタイのHPAIに対する取り組みの現状および対策を紹介すると共に,今後の課題についても言及する.
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