活動レポート
「えひめ丸」沈没事故のその後を支える
寺本 辰之
1
,
早田 亮
2
,
大森 眞由美
3
,
秦 恭裕
4
,
坂尾 良美
5
,
加藤 泉
5
,
松下 久美子
5
1宇和島中央保健所
2宇和島中央保健所健康増進課(ケア対策班)
3宇和島中央保健所技術課(ケア対策班)
4宇和島中央保健所健康増進課精神保健福祉係
5宇和島中央保健所健康増進課精神保健福祉係(ケア対策班)
pp.48-52
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100788
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2001年2月9日(現地時間),太平洋ハワイ沖にて,愛媛県立宇和島水産高校実習船「えひめ丸」が,アメリカ合衆国海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突され,沈没する事故が発生した.直ちに知事を本部長とする愛媛県対策本部が設置され,県精神保健福祉センターを中心としたケアが検討された.しかし,地元の被害者が多数いることから,保健所としても早急な対処が必要と判断し,支援活動を開始した.
「えひめ丸」には,生徒(事故当時2年生)13人,指導教官2人,乗組員20人の総勢35人が乗船していた.事故直後,26人が救助艇に避難したが,生徒4人,指導教官2人,乗組員3人が行方不明となった.10月の船体引き揚げ時に,行方不明者9人のうち8人の遺体は収容され,身元確認がされたが,残る生徒1人の遺体は発見されなかった.
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