連載 性のヘルスプロモーション・12
性と宗教(上)
細井 保路
1
,
古川 潤哉
2
,
岩室 紳也
3
1甲府教会
2浄土真宗本願寺派浄誓寺
3(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター,公衆衛生医,泌尿器科医
pp.154-159
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100751
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岩室 「体の健康」や「心の健康」については多くの人が当たり前のように取り組むのですが,残念ながら「体」にも「心」にも,そして日常生活にも深く根ざしている「性の健康」については,真剣に取り組む人が少ないという現状があります.そこで,この「性のヘルスプロモーション」というインタビュー連載を通して,少しでも「性の健康(Sexual Health)」を考える人が増えればと思い,2年かけて多くの人にお話を聞かせていただきました.今回は最後のテーマで,宗教家のお二人にお話を伺うわけですが,正直なところ連載が始まった頃に,このような最終回になるとは思ってもいませんでした.
まず,私と細井神父との出会いですが,横浜で国際エイズ会議が開催された1994年にさかのぼります.その前年のベルリンで開かれた国際エイズ会議に,「エイズアクション」という団体の南定四郎さんが参加され,翌年に開かれる横浜国際エイズ会議と並行して,市民向けフォーラムができないのかと,いろいろなところにあたっていくうちに横浜YMCAにつながり,今年で13回目を迎えた「AIDS文化フォーラムin横浜」が開催される運びとなりました.その第1回目のフォーラムの組織委員会に細井さんがいらしたんですよね.
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