連載 性のヘルスプロモーション・11
[インタビュー]「若者の心に響くメッセージ」とは
遠見 才希子
1
,
岩室 紳也
2
1聖マリアンナ医科大学医学部
2(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
pp.980-984
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100707
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
ピアエデュケーションに興味をもって
岩室 遠見才希子さんと出会ったのは,2005年8月のAIDS文化フォーラムin横浜でしたよね.
遠見 その年の4月に大学に入り,5月に国際医学生連盟という医療系サークルで,北海道や金沢の医学生が高校生に性教育,ピアエデュケーションを行っていることを知り,画期的な取り組みに感心しました.「私もやってみたいな」と思いましたが,自分がやりたい形はまだ全然わかりませんでした.そんな中,タダで飯島愛に会えるという情報を得て(笑),友達を誘ってAIDS文化フォーラムに行きました.今まで,薬害でHIVをもらった方の講演は聴いたことがあったのですが,恋人とのセックスによって感染した北山翔子さんの講演を聴き,大きな衝撃を受けました.それは「セックスによる感染=恥ずかしくて人に言えないこと」という偏見を持っていたからかもしれません.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.