仕事と人生
高く響け,友の足音
中川 紀子
1
1中川料理学園
pp.9
発行日 1970年11月10日
Published Date 1970/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204788
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私の仕事,私の人生,この二つにして一つのものに,私は一枚の絵を,また織物をかんじます。その時々のおつき合いの方々と一緒におりなす織りもののように思えるのです。
「職業婦人」こんなことばが一つのイメージを作っていた時代,そのことに不満をかんじながらも納得のいくまで考えることもないままに戦争。それでも何かお役に立たなくてはと走りまわっていた日々。そんな時代に私は育ちました。懸命に家事にはげみながらも胸の中には燃えきれない何かがくすぶっていたように思います。夫の強いすすめではじめて仕事にとびこんでもう20年になろうとしています。
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