特別寄稿
香港・北京・ベトナムのSARS・鳥インフルエンザ対策に学ぶ(公衆衛生編)
緒方 剛
1,2,3
1茨城県潮来保健所
2つくば保健所
3厚生労働省感染症視察団
pp.458-460
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100403
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SARS,高病原性鳥インフルエンザ等の新興感染症の対策について,公衆衛生関係者は厚生労働省の通知だけでなく,感染症情報センター,WHO(世界保健機関),国立保健医療科学院健康危機管理支援情報システム等のサイトを通じて,多くの情報を得ることができるようになった.しかし,公衆衛生の現場にいる者としては,これらのガイドラインやQ&Aでは語られないような具体的,実際的な対応が知りたくなる.「実際に患者が発生している国ではどのように対処しているのか.(中略)保健所ではどのような対応をとっていたのか(本誌68巻3号,p220,小竹氏)」と.
この度機会を得て,香港・北京・ベトナムの保健所等を視察し,また当保健所で招聘講演を行ったので,主として公衆衛生部門の対応をご報告する.
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