特別寄稿
女性医療の隙間
荒木 葉子
1
1NTT東日本 東京健康管理センター
pp.372-375
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100382
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女性たちはより長く生き,より学び,より働き,より非婚となり,より遅く少なく産むようになった.教育と経済力を獲得し始めた女性たちは,自立した自由な人生を構築したいと願っている.生涯を通した女性の健康を考えるには,こうしたライフサイクルの変化に応じたシステムが必要である.
また,平均寿命の男女差は平成12年には既に7歳となっており,年々その差は拡大傾向にある.なぜ,このような差が出るのだろうか.その謎を解くには,生物学的な性(セックス)と社会的な性(ジェンダー)に着目した解析を行い,性差に基づく保健,医学,医療,介護,薬事,環境システムを構築することが必要である.
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