特別寄稿
学校の安全を考える
藤田 大輔
1
1大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター
pp.731-734
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100147
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学校危機メンタルサポートセンターは,平成13年6月8日に大阪教育大学教育学部附属池田小学校において,23名の児童および教員が殺傷された事件を契機として,大阪教育大学に設置された全国共同利用施設です.そのため,このセンターの主な活動として,①附属池田小学校事件の被害者など学校危機による被害者の精神的支援を行うこと,②学校危機と安全に関する予防および支援の実践と研究を行うこと,③心的外傷を受けた児童・生徒の心理教育および心のケアの実践と研究を行うことが活動目的として規定されています.この学校危機メンタルサポートセンターには6名の専任教員が配置され,組織としては「トラウマ回復部門」,「心の教育部門」,「学校危機管理部門」の3つの部門から構成されています.筆者はこのうちの「学校危機管理部門」を担当しています.
今回,「学校の安全」に関して,「学校危機の3段階予防」の観点から見たリスクマネジメントのあり方と,今後の安全教育の展開の方向性について意見を述べさせていただきたいと思います.
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