アニュアルレポート
公衆衛生学のトピックス
多田 學
1,2
1中国労働衛生協会
2第63回日本公衆衛生学総会
pp.223-225
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100049
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第63回日本公衆衛生学会は,2004年10月27~29日松江市において,「地域に根ざした公衆衛生活動」をテーマに,4,000人弱の参加者のもと行われました.公衆衛生の幅広い分野の学会員の方々が全国から集い研究を発表され,活発な意見交換も行われ,地元会員の協力を得ることができ,盛会裏に終わることができました.私なりに整理して,本稿にてその要点も交えながらトピックスとさせていただきます.
介護予防
世界先進国の中でわが国は,最も少子高齢化が進んでいる国です.高齢者対策の1つとして,平成13年度から介護保険法による介護が実施されており,4年間が経過したところです.まず国の社会保障審議会介護部の報告によりますと,介護サービスの利用者は,約300万人と2倍以上に増加しています.その内容は,軽度の要介護者の急増と介護度の悪化など,今後取り組むべき問題が多く指摘され,できる限り健康で元気な自立した生活を送るため,高齢者の生活機能低下を予防し,要介護状態が進行しない介護が大切と報告されています.
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