アニュアルレポート
衛生学のトピックス
稲葉 裕
1,2
1順天堂大学医学部衛生学
2第74回日本衛生学会
pp.217-219
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100047
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衛生学は「生活・生命を衛る」学問として予防医学,環境衛生を軸に発展してきた.
日本衛生学会は正式には昭和4(1929)年の第1回連合衛生学会を発足年とし,戦争中の2年の中断を除いて,毎年開催されてきた.前身の日本聯合医学会第14部会の発足は明治35(1902)年で,100年以上を経過した歴史ある学会である.
しかし,近年は「公衆衛生学」「保健科学」などの類似の学問体系の発達とともに,その名称の存在意義が問われている.ただし,一方では細分化の進む医学の中で,統合的な分野としての衛生学の重要さが増していることも指摘されている.
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