連載 公衆衛生ドキュメント―「生きる」とは何か・11
EU圏に近づく,ウクライナの黄色い革命
桑原 史成
pp.94
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100031
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ウクライナの大統領選挙をめぐって混乱が続いていたが,昨年12月26日に与党のヤヌコビッチ首相と野党のユシチェンコ元首相の2候補で決選投票が行われた.
ウクライナは大国ロシアの南に位置して,人口約5,000万人,かつては「ソ連の穀倉」とまで称されてきた.早い話,農業国である.しかし,東半分は黒海に面してドネック炭鉱や工業化が進んだ先進の地域と言える.したがって,ロシア系ウクライナ人が多い.首都・キエフがある西半分は,先の穀倉地帯で,野党のユシチェンコ氏の地盤でもある.
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