特集 胎児医療を知る 出生前診断の“その後”と助産師の役割
扉
pp.11
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680790010011
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母の胎内にいる児の病気について検査・治療を行う「胎児医療」。生まれる前に検査・診断し,治療を行うことで,予後が改善する場合があります。日本でも少しずつ広がりを見せていますが,出生前の検査・診断が普及しつつある一方で,胎児治療ができる疾患も施設も限られています。このアンバランスな状態は,女性と家族に非常に難しい問題をもたらし,その妊娠に伴走する助産師もまた,ケアの困難や無力感を覚えることが増えていると聞きます。
現状では限定的とは言え,出生前に異常が見つかった胎児に治療の選択肢があることを知り,そこで助産師に求められる役割を学ぶことは,意味があります。一方で,どれほど医療が発達しても,予後が不良となったり,妊娠中断となったりするケースもあります。「胎児」を取り巻く状況の最先端を知り,あらためて,「そこにいる」助産師に何ができるのか,一緒に考えてみませんか。
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