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特集 災害支援経験から学ぶ災害への備え
令和6年能登半島地震直後の老年看護学実習を振り返って
Reflecting on the Gerontric Nursing Practicum Immediately Following the Noto Peninsula Earthquake in 2024
中道 淳子
1
Junko Nakamichi
1
1石川県立看護大学
1Ishikawa Prefectural Nursing University
pp.11-15
発行日 2024年7月31日
Published Date 2024/7/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
2024年1月1日16時10分,震度7の地震が能登沖を震源として発生.携帯電話からは緊急地震速報が鳴り響いた.2回目の大きな揺れのあと,床の間の大皿が見事に割れていた.たいへんなことが起こったと思っていると,LINEやメールで安否確認の連絡が入ってきた.所属大学からの緊急連絡網でも安否確認が行われた.TVでは,津波がくると避難が呼びかけられていた.余震が続き,眠れない夜を過ごし,翌日からは断水になった.大学では学生の安否確認が行われ,連絡のとれない学生の状況が心配されたが,全員無事の連絡に胸をなでおろした.しかし,余震が続き,ライフラインの障害があるなかで,来週から実習はできるのであろうか.
本稿では,発災後の本学の老年看護学実習の対応経過と実習における学生支援について実際の取り組みをまとめ,今後の災害時の老年看護学実習のあり方の検討資料とする.
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