特集 精神展開剤とは何か? 社会に与えるインパクトとは?
—各論⑤—世界の法制度における精神展開剤学
鈴木 航太
1
1慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室
pp.38-42
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610290010038
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに—世界の動向
日本の薬物規制では、シロシビン、リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)、メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)やメスカリンなどの精神展開剤(サイケデリックス)は「麻薬及び向精神薬取締法」に基づき麻薬に分類され、製造・輸入・所持・使用は医療研究目的であっても特別な許可が必要となります。日本では現在、医師が患者に精神展開剤を処方する制度は存在せず、臨床研究も倫理審査および厚生労働省の承認を得た限定的なものに限られています。
本稿では、オーストラリア、スイス、カナダ、アメリカ(オレゴン州・コロラド州)の精神展開剤に関する法制度を比較していきます。

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

