—精神科医の声［インタビュー］村上純一さんに聞く。—「私の診察は、薬を出すことを目的にしていません」

「症状」を病気として見なくなった

—村上さんは7年ぐらい前から「精神科薬に対するスタンス」が変わっていったとうかがったのですが。

村上　そうですね……自分が変わったとしたら、この7年でオープンダイアローグを学んだり、当事者の方たちから「薬をやめてむしろ元気になっている」という話をうかがったり、そういう事象を目の当たりにしてきたことが大きかったかなと思います。