HOUMONホットライン
どこにいてもケアが届く社会へ
藤野 泰平
1
1株式会社デザインケア
pp.475
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300060475
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「社会インフラとしての在宅看護——在宅看護は、社会を変えられるのか?」。これは、第15回日本在宅看護学会学術集会のテーマです。初めての名古屋市でのリアル開催が決まり、企画委員の仲間たちと共に、議論を重ねてきました。“社会インフラ”という思いは、電気水道ガスのように、当たり前に必要なケアが受けられることをイメージしています。これは、日本中どこにいてもケアを受けられること、またどんな疾患、どんな周辺環境であっても、住みたい場所で住みたい人と幸せに生きることを支える価値を提供したいという思いも含めてあります。
現在、訪問看護ステーション数が約1万7000か所になりますが、まだまだ都市部とへき地での偏在があります。令和に入ってからのデータでは、全国の自治体の約25%に訪問看護ステーションがないと言われています。そうした偏在の課題も、社会保障サービスを提供するわれわれ訪問看護師が、向き合っていかないといけません。

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