連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・167
生と死が連続する中で(前編)
秋山 正子
1,2,3
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション
2暮らしの保健室
3マギーズ東京
pp.148-149
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300020148
- 有料閲覧
- 文献概要
2024年、最愛の家族を自宅で看取られたAさんに、東京都区西部緩和ケア連携推進事業が主催する都民フォーラムで、家族の立場で発言してほしいとお願いしたところ、快諾してくださり、発表原稿をすぐに作ってくれました。その中で目を引いたのが、次の文章でした。
夫は住み慣れた家で、家族に見守られて穏やかに旅立つことができて本当によかったと思います。病院医療の管理下では、ある一線を越えれば『患者』から即、『死体』になりますが、家では、生と死は緩やかに連続していました。生は死の一部であり、死は生の一部なのだと実感しました。
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.