連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・151
家族4代にわたる関わりから(前編)
秋山 正子
1,2,3
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2暮らしの保健室
3マギーズ東京
pp.316-317
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201877
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私が京都から東京へ引っ越し、新宿区で訪問看護に関わり始めたのは1992年9月です。その頃、私が訪問していた方に、90歳を超え、認知症の進んだAさんがいました。確か、先輩から引き継いだケースだったと記憶しています。それから30年経ったこの春、「Aさんの主介護者の娘」だったNさんの看取りに、なんと、後輩の訪問看護師たちが関わる機会をいただきました。
享年96歳のNさんですが、30年の間には母親のAさんだけでなく、夫も自宅で看取っています。私たちはそちらのサポートにも関わっていました。また、難病のために若くして在宅療養を続けていたお孫さんにも関わっています(最期は病院でした)。さらに、Nさんの娘婿(次女さんの夫)が悪性リンパ腫で療養を続けており、いよいよ最期が近いというときには次女さんからの相談にも電話で乗っていました。
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