徹底分析シリーズ 歯科麻酔科医のこれから—医科麻酔科研修でのギャップを埋める
長時間の全身麻酔管理—口腔外科領域における20時間以上の麻酔管理について
一杉 岳
1
Takashi HITOSUGI
1
1日本大学歯学部 歯科麻酔学講座
pp.998-1001
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320100998
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口腔領域は痛みに鋭敏であり,歯科・口腔外科で行う処置や手術でも痛みは多い。そのため,歯科医師は日々痛みとの戦いであり,適切な除痛法を得ることは重要である。1845年,歯科医師Wellsが親知らずの抜歯に対して,翌年には同じく歯科医師Mortonが頸部腫瘍切除術に対して,全身麻酔をマサチューセッツ総合病院(MGH)で行った(コメント)。その後,麻酔法が安定するに従い治療範囲が歯科から口腔外科,そして全身へと広がり,現在に至っている。

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