徹底分析シリーズ 麻酔科医・手術室スタッフの健康管理学—産業医学的ヘルスケア
腰痛対策—医療労働と人間工学
谷 直道
1
,
榎原 毅
1
Naomichi TANI
1
,
Takeshi EBARA
1
1産業医科大学産業生態学研究所 人間工学研究室
pp.594-599
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320060594
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手術室内の医療労働は,長時間の同一姿勢保持,患者の体位変換などに伴う不良作業姿勢,放射線防護エプロン着用による身体負担など複合的な腰痛リスクにさらされている。これらの腰痛リスクを低減するためには,適切な休憩や動きの設計に加えて適切な作業姿勢になるような環境設計などの職務設計(ワーク・デザイン)が必要である。
本稿では,身体負担を軽減するためのワーク・デザインについて,人間工学的な視点を交えて解説する。

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