連載 これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から・56
臨床におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)と治療の目標に向けての話し合い(Goals of Care)
岩間 恵子
1,2
1ペース大学
2マウントサイナイ モーニングサイド病院
pp.888-891
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550360090888
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近年,米国の医療現場ではアドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。ACPとは,将来の医療に関する意思決定について理解し,計画を立てるために,患者や家族,医療専門職の間で行われる,患者中心かつ自発的で継続的な話し合いのプロセスのことです。ACPの目的は,患者やその家族の価値観や意向を尊重した「共有意思決定」を促進することにあります1)。
日本の医療現場におけるACPと理念は共通していますが,米国においては(州により異なるものの)法制度化されており,文書の効力や「家族」の位置付けも法的に定められています。そのため,前回紹介したヘルスケアプロキシ(Healthcare Proxy)が重要となります。

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