特集 倫理的に健全な組織をつくる モラル・ディストレス/モラル・レジリエンスと看護管理
スタッフの道徳的苦悩を組織改善につなげる—看護管理者の道徳的感受性と組織的対応
中村 充浩
1
1東京有明医療大学看護学部
pp.850-854
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550360090850
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スタッフが「患者にとってよいケアが何か分かっていながら,それを実践できない」と感じる時,看護管理者はその苦悩を個人の弱さや能力不足の問題として捉えるべきではない。必要なのは,スタッフが守ろうとした価値とそれを妨げた制約を捉え,対話と組織改善に結び付けることである。本稿では,国内外の研究知見を基に,看護管理者がスタッフの倫理的な懸念に気づくこと,そして,その道徳的苦悩を個人の問題にとどめず,背景にある制約を捉え,組織的な対応と改善へつなげるための実践上の視点を示す。
*本稿は日本看護倫理学会第19回年次大会(2026年6月20日・21日開催)における大会長講演の内容を基に,看護管理実践に焦点を当てて再構成したものである。

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