特集 原因追及ではなく「うまくいったこと」に着目する 探求アプローチのすすめ
—【実践報告】近畿大学病院の取り組み—大学病院におけるポジティブアプローチの実践
辰巳 陽一
1,2
1近畿大学病院
2近畿大学病院安全管理センター・医療安全対策部
pp.576-580
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350070576
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医療安全活動には,手順の見直しや知識の更新だけでは解決が難しい「適応課題」の側面があります。筆者らはインシデント報告に含まれる事故に至らなかった工夫や対応を「ポジティブインシデント」あるいは「レジリエンス」と名付けて可視化することで,チーム医療におけるコンピテンシーの醸成を進めてきました。本稿では,その活動の根底にあるポジティブアプローチの基本概念を解説するとともに,実践例をご紹介いただきます。

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