特集 “わかりにくい痛み”に向き合う力
痛みの記憶と中枢神経ネットワーク変調—痛覚変調性疼痛の病態と理学療法による中枢機能再構築
松原 貴子
1
Takako MATSUBARA
1
1神戸学院大学総合リハビリテーション学部
キーワード:
痛覚変調性疼痛
,
痛みの記憶
,
中枢性感作
,
中枢機能再構築
Keyword:
痛覚変調性疼痛
,
痛みの記憶
,
中枢性感作
,
中枢機能再構築
pp.1014-1018
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600091014
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Point
●痛覚変調性疼痛は侵害受容の変化によって生じる痛みであり,痛みの記憶(過去の痛み体験)やストレスによる中枢神経系の機能的・構造的な適応不全的変化(maladaptive neuroplasticity)を主因のひとつとする疼痛機序である.
●慢性疼痛患者では,皮質マップの変容(cortical smudging)や,デフォルトモードネットワークとセイリエンスネットワークの異常な結合による「痛みのとらわれ」など,局所および広範なネットワークレベルでの再構築が生じる.
●現代の理学療法は,単なる組織修復ではなく,運動療法,認知的介入/行動変容,仮想現実(VR)技術などを統合的に用い,変調した中枢神経ネットワークの正常化と再構築を標的としなければならない.

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