増大号特集 あなたの整形外科診療が変わる 差がつく画像診断技術—単純X線からAIまで
column
DXAでは測定精度を意識した検査手技が重要
曽根 照喜
1
1川崎医療福祉大学医療技術学部診療放射線技術学科
pp.462
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600050462
- 有料閲覧
- 文献概要
X線写真やCT,MRIなどでは検査で得られた画像の画質の善し悪しが読影結果に大きく影響するのに対して,DXAによる骨密度検査では画質よりも数値指標の正確さが重要になります.治療効果の判定などで骨密度の経過観察を行う際には数%程度の変化でも大切になってきますので,測定精度を意識した丁寧な検査手技が重要になります.
DXA装置の臨床使用が始まった頃は,整形外科医などを中心とした臨床医がスキャンから解析までの測定操作を担当していた施設も少なくありませんでしたが,現在では診療放射線技師がDXA測定を担当していることが多いと思います.特に,画像診断部門の技師がローテーション形式でやりくりしているような場合は,BMDの測定精度の点での認識が不足し,DXA画像の画質は問題なくても,例えば測定時のポジショニングが結果観察前と異なり,それがBMDの結果に影響しているようなことが少なくありません.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.