Japanese
English
今月の主題 食道胃接合部腺癌の診断と治療Update
トピックス
食道胃接合部癌に関する国際ガイドライン—食道胃接合部癌国際診療ガイドラインとQI調査
Clinical Practice Guidelines for Esophagogastric Junction Cancer and QI Survey
松田 諭
1
,
後藤田 卓志
2
,
加藤 健
3
,
川久保 博文
1
,
竹内 裕也
4
,
掛地 吉弘
5
,
北川 雄光
1
Satoru Matsuda
1
1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)
2がん研究会有明病院上部消化管内科
3国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科/消化管内科
4浜松医科大学医学部外科学第二講座(消化器・血管外科学分野)
5神戸大学大学院医学研究科外科学講座食道胃腸外科学分野
キーワード:
食道胃接合部癌
,
国際診療ガイドライン
,
内視鏡
,
外科
,
内科
Keyword:
食道胃接合部癌
,
国際診療ガイドライン
,
内視鏡
,
外科
,
内科
pp.293-301
発行日 2026年3月25日
Published Date 2026/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800610030293
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Upper GI Oncology Summit開催の背景と目的
食道胃接合部癌は胸部食道癌や胃癌と比較すると疾患頻度は低いものの,上部消化管原発の悪性腫瘍全体に占める割合は増加傾向にある.その分類には,本邦より発出された西分類と欧州より発出されたSiewert分類が用いられている.本稿は,西分類における食道胃接合部癌ならびにSiewert分類Type IIに該当する疾患を対象としている.なお,本取り組みは後述の通り,食道胃接合部癌診療の質の向上と均てん化に向けた国際的な取り組みであり,各地域において参照されているガイドラインとの優先順位に関する議論を展開するものではないことを申し添える.
食道胃接合部癌に対する治療として,手術,化学療法,内視鏡治療,放射線治療を組み合わせた集学的治療の開発が進んでいる.切除可能病期においては,本邦では手術を先行し,術後補助化学療法を行うことが標準治療である.一方で,欧米においては,周術期化学療法と手術の組み合わせが標準治療として広く認知されている.ただし,術式については,食道切除の必要性や至適リンパ節郭清範囲を含めて,標準治療は定まっていない.切除不能病期においては,食道胃接合部癌のみを対象とした臨床試験が過去に非常に少ないことから,胃癌や食道癌に準じた治療が行われている.

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

