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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2025—症例から学ぶ診断のポイント
胃 20 Cases
Case 14
Case 14
岩田 英里
1
,
杉本 光繁
2
,
松林 純
3
,
河合 隆
1
Eri Iwata
1
1東京医科大学病院健診予防医学センター
2大分大学グローカル感染症研究センターゲノムワイド感染症研究部門
3東京医科大学病院病理診断科
キーワード:
胃噴門部扁平上皮化生
,
H. pylori感染
,
内視鏡
,
NBI
Keyword:
胃噴門部扁平上皮化生
,
H. pylori感染
,
内視鏡
,
NBI
pp.1336-1339
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800600101336
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臨床情報
70歳代,女性.主訴:なし.既往歴:早期胃癌ESD後(13年前,3年前),狭心症,血小板増加症.現病歴:13年前にH. pylori(Helicobacter pylori)陽性で,除菌治療目的のため紹介され受診となった.以降7回にわたって除菌治療を行い,メトロニダゾール,シタフロキサシンなどの複数の抗菌薬を投与したにもかかわらず,除菌成功には至らなかった.初診以降,年1回の上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)により経過観察を継続しているが,初回EGD施行時から噴門部小彎に境界明瞭な白色調領域を認めた.身体所見には特記すべきことはなく,血液検査値・腫瘍マーカーは正常範囲内であった.造影CTでは腫瘍性病変およびリンパ節腫脹は認められなかった.

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