一般内科診療で役立つうつ病の知識-こころの問題にどう対処するか 特定の場面におけるうつ状態への対応
産業精神医学
井上 幸紀
1
,
岩崎 進一
,
山内 常生
,
出口 裕彦
1大阪市立大学 大学院医学研究科神経精神医学講座
キーワード:
うつ病
,
労働衛生
,
心理的ストレス
,
精神保健
,
ガイドライン
,
職業性ストレス
Keyword:
Depressive Disorder
,
Mental Health
,
Stress, Psychological
,
Occupational Health
,
Guidelines as Topic
pp.245-248
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015095431
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急激な社会経済状況の変化に伴い,職域でうつ病を含めたメンタルヘルス不調が増えている.産業医であれば内科医であってもメンタルヘルス不調に対応する必要があり,その場合,安全配慮義務と危機管理を念頭に事例性に注目する.メンタルヘルス不調への一次~三次予防として国は,「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」,「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」など,さまざまな指針や手引きを示している.うつ病を含めたメンタルヘルス不調に対して,産業医は国の示した指針や手引きなどを理解し,精神科主治医との立場の違いを理解し,連携を行うことが求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015