Japanese
English
特集 心身相関—精神と身体の関係はどこまで解明されたか
【心身相関の生物学】
心身相関とは
On Mind-Body Relationship
原田 誠一
1
Seiichi Harada
1
1原田メンタルクリニック
1Harada Mental Clinic
キーワード:
心身相関
,
mind-body relationship
,
心身二元論
,
mind-body dualism
,
構造と機能
,
structure and function
,
二面的一元論
,
dual-aspect monism
,
内受容感覚
,
interception
Keyword:
心身相関
,
mind-body relationship
,
心身二元論
,
mind-body dualism
,
構造と機能
,
structure and function
,
二面的一元論
,
dual-aspect monism
,
内受容感覚
,
interception
pp.126-132
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680020126
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抄録
デカルトは古代ギリシア以来の伝統的な心身観をふまえて,近代的な心身二元論の確立に注力した。本稿では,まずデカルトが提唱した人体機械論に触れ,その背景事情と限界(脳,人体などの複雑系を扱うには要素還元主義,分析的手法以外の方法論が必要)を指摘した。心と身体を峻別するデカルトの見解から心身相関のテーマ(意識のハードプロブレム)が改めて生まれたが,デカルトは日常生活感覚に即した異なる見方も表明していたことを紹介した。デカルト以降,殊に近年になり心身二元論への否定的な見解が大勢を占めている。身体を重視する点で共通しているスピノザ,ダーウィン,ニーチェ,フッサール,メルロ=ポンティに言及したのち,注目すべき知見を提供している唯脳論(養老),神経精神分析(ソームズ),基礎情報学(西垣),感情心理学(ダマシオ,バレット)を紹介した。掉尾で,心身相関の認識は理論的な興味の対象であるだけでなく,精神科臨床に直結する切実さをもつことに触れた。

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