増大号特集 睡眠の正しい理解を促す70のトリビア
特集にあたって
栗山 健一
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部
pp.527
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670050527
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睡眠に関する悩みはきわめて多くの人が経験するものであり,臨床医が睡眠不調の訴えに遭遇しない日はないと言っても過言ではない。しかし,睡眠関連愁訴のなかには,正常範囲なのか,治療すべき症状として取り扱うべきか悩ましいものも多く,睡眠の科学的知識を駆使しないと適切に回答できない場合が多くある。
さらに,不眠症,過眠症,閉塞性睡眠時無呼吸,概日リズム睡眠・覚醒障害,むずむず脚症候群など,主要な睡眠障害はすべからく精神・神経疾患との併存率が高く,かつこれら疾患の発症危険因子,再発準備因子となることも知られている。

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