バイオバンク活動の実際とJIS Q 20387の適用・9
大規模前向きコホート調査で得られた試料と解析データの統合的な利活用を推進する複合バイオバンク
熊田 和貴
1
1東北大学東北メディカル・メガバンク機構
pp.959-964
発行日 2026年8月15日
Published Date 2026/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700080959
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はじめに
東北メディカル・メガバンク(Tohoku Medical Megabank:TMM)計画は東北地方の太平洋沿岸地域に甚大な被害をもたらした東日本大震災で崩壊した被災地の医療体制を立て直すとともに先進的な未来型の医療を届ける創造的復興を目指して震災の翌年にスタートしました.15万人を超える一般住民を対象とした大規模前向きコホート調査を実施し,健康調査を介して被災地に住む方々の健康を支えるとともに,こうした調査の過程で参加者から経時的に収集した生体試料と健康に関する情報,ゲノム・オミックス情報などを保管・整理したうえで,利活用を希望する研究者に提供するTMMバイオバンクを構築・運営してきました.今ではわが国全体の生命医学研究を支える研究基盤として認められるようになってきたのではないでしょうか.本稿では,TMM計画におけるゲノム・コホート調査やバイオバンク事業の活動をご紹介したいと思います.

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