増大号 超音波検査のパニック所見—いま知りたい、チェックポイントと緊急性
4章 心エコー領域:緊急所見
心タンポナーデ
鷲田 伸吾
1
,
伊藤 朝広
2
1大阪公立大学医学部附属病院中央臨床検査部
2大阪公立大学大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
心タンポナーデ
,
心膜液貯留
,
右室虚脱
,
呼吸性変動
Keyword:
心タンポナーデ
,
心膜液貯留
,
右室虚脱
,
呼吸性変動
pp.360-365
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700040360
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はじめに
心タンポナーデとは,心膜腔内に心膜液や血液などが多量に,あるいは急速に貯留することによって心膜腔内圧が心腔内圧を凌駕することで心室の拡張障害を来し,心拍出量が低下することによって血行動態が破綻した病態である.日本超音波医学会から公表された『超音波検査の「パニック所見:緊急に対応すべき異常所見」』1)においても,直ちに対応すべき“緊急所見”として分類されているように,急速にショック状態となることもある緊急性の高い病態であり,迅速かつ的確な診断が求められる.心エコー図検査は心タンポナーデの診断において心膜液の確認と血行動態評価に重要な役割を果たす.

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